大運動会のその裏で





「くそっ……こうなったら、校舎裏ででも……」
「どうしたんですか、祐一さん?」

 俺が、悲壮な決意を固めようかとしていたとき。
 突然の、しかし耳慣れた声に振り向くと、そこには予想通りの人物が立っていた。

「あれ、どうして前かがみなんですか?」

 俺の今一番隠しておきたい個所は、栞の汗にじっとりと濡れた肌に、体操服がへばりつくような様を見て、ますますその存在を主張し始めた。
 ……いっそのこと、栞に責任を取ってもらうか。

「栞、ちょっとこいっ」
「きゃっ、なにするんですかっ」

 いきなり腕を掴んで走り出す俺に、栞は文句を言いながらもついてきた。



 ………………。
 …………。
 ……。



 ちゅぷっちゅぷっちゅぷっ……。

「はあっ、はあ……いいぞ、栞っ」
「ん〜〜」

 俺の言葉に、涙目で抗議する栞。何かいいたそうだが、それが声になることはない。
 なぜならその小さな口は、俺のモノを加えるために、いっぱいに広がっているからだ。
 人気の無い音楽室。室内に響く卑猥な音は、しかし外に漏れることはない。
 俺はここに栞を連れ込むと、跪かせ、やおら口をこじ開け自分のモノを咥えさせて、腰を前後に動かした。

 ちゅぷちゅぷちゅぷ……。

「んっんっんっ」

 もとより長い時間我慢していた上に、栞が苦しそうに鼻で一生懸命息をしている姿に興奮を覚え、すぐに昇り詰める。

「はあ、ふう……出すぞ、栞っ」
「ん〜〜〜〜!」

 栞は頭を小刻みに横に振って、拒絶しようとするが、俺は止まらない。栞の頭を固定し、更に激しく腰を動かす。

「くっ!」

 絶頂の瞬間、喉の奥までモノを突っ込み、熱い欲望の塊を吐き出した。

 どくどくっ!

「んー!」

 栞が苦しそうにするが、俺はその頭を固定したまま、全部飲むように言った。

 ごくっごくっ

 嚥下したのを確認して、栞の口からペニスを抜き出す。
 ごほごほと咳き込む栞。

「えぅ〜……苦いですぅ……。こんな事する人、嫌いですっ」

 涙目で抗議するが、俺はその口から垂れる自分の精液を見ると、再び興奮しはじめた。もとより口だけでは満足できなかった俺のモノは、先程にもまして怒張する。

「え? ……あっ!」

 俺は栞を強引に四つんばいにさせると、ブルマの隙間から指を差し入れた。そこは既に湿り気を帯びていて、熱気にむせ返りそうになる。

「少し濡れてるぞ。さっきので興奮したか?」
「そんな……」

 実際は一種の防衛機能みたいなものだろうが、それはこの際関係ない。
 俺はその部分に指を這わせると、わざと音を立てるように動かした。

 ちゅくちゅく……。

「あんっ!」
「ほら、いやらしい音だな」
「……っ!」

 羞恥に顔を染める栞。
 更に開いたほうの手を、栞の体操服にもぐりこませ、ブラをたくし上げてその小ぶりな胸を揉みしだいた。

「あっ……あんっ」

 胸とあそことを同時に責めると、栞の声にも艶っぽさがまし、同時に愛液の量も増えてくる。

「ブルマを汚さないようにしないとな」
「はあ、はあ……えっ?」

 栞のブルマと下着をずりおろし、片足をそれらから抜いた。
 白い肌に映える鮮やかなピンクの栞の秘所が露わになる。
 たまらず俺は、むしゃぶりつくようにそこに舌を這わせた。

「ひゃんっ!」

 ぴちゃぴちゃ……ずずっ。

「あんっ! はあ……うんっ」

 指で広げながら周りに沿って嘗め、愛液をすする。

「はん……きゃんっ!」

 覗かせた突起を嘗め上げると、栞は一際高い声を上げた。

「あっあんっ……はぁっ……あ、あっ……」

 クリトリスを舌で転がしたり、秘所の中に舌を差し入れたりするうちに、栞の体が震えだす。絶頂が近いのかも知れない。

「あっはあ……もう、だめですっ……祐一さん、おねがいっ!」
「……何を?」

 懇願する栞に意地悪く問い掛ける。
 栞は顔を真っ赤にしながらも、本当に我慢できない様子で、言葉を続けた。

「えぅっ……いじわるしないで、くださいっ!」
「わかった」

 本来ならもう少しじらして愉しむ所だが、実は俺も我慢の限界だった。
 そのままバックの体勢で、俺の先端を栞のその部分に宛がう。

 ちゅくっ。

「あんっ」

 そして、一息に奥まで突き込んだ。

「あんっ……あーーっ!」

 その瞬間、栞のそこが俺のモノを締め付ける。入れただけで達したらしい。

「くっ!」

 俺までイキそうになるのをなんとかこらえ、しばらくそのままでいる。

「はあ、はあ……」

 少し経って落ち着いてから、少しずつ腰を動かしはじめた。

「あんっ……はあっ」

 俺のモノで栞の秘所を擦りつけながらも、両手で胸を揉んだり、クリトリスを触ったりして、栞の身体を愉しむ。
 しかし、俺も限界が近いので、すぐにその動きは激しくなった。

「あっあっあっ」

 ぱんぱんぱん!

 栞の腰を掴み、引き寄せるようにして、そこに俺の腰を叩きつける。
 繋がった部分から愛液が飛び散り、床を汚した。

「あんっあんっあんっ……、はあ、はあ、はあ……だめっ……またきちゃうっ!」

 イったばかりで敏感になっている栞が、再び絶頂を訴える。俺はそれに応え、ラストスパートを開始した。

 ぱんぱんぱんぱんぱん!

「あっ、いくっ……。あんっ、あ……とんじゃうっ!」
「くっ……いくぞっ!」

 最後の瞬間。栞の奥まで突き入れ、子宮の奥に大量の精液を吐き出した。

 どくっ!

「あっあっ……あーーーーっ!」

 同時に栞も体を反らせ、絶頂を迎える。その膣内が俺の精液を全て吸い取るかのように蠕動した。



 ずっ……。
 こぽっ。

 ペニスを抜くと、そこから俺の欲望が溢れて、いくらか床に零れ落ちる。
 それを見て興奮した俺のモノは、再び鎌首をもたげた。

「栞……」
「はあ、はあ……えっ?」

 俺は栞を仰向けにし、片方の足を抱え上げると、再び栞の中に俺のを挿入した。

 じゅぷっ

「あんっ!」

 行き場を失った精液が、更に溢れ出す。
 俺はそれに構わず、今度はいきなり激しく抽送を始めた。

 ずちゅっずちゅっ。
 ぱんぱんぱんっ。

「あっあっあんっ」



 ………………。
 …………。
 ……。



「あー、ごめんな、栞」

 後処理を済ませ、下着とブルマを穿きなおして床に座り込む栞に話し掛ける。
 腰が抜けるまでやっててごめんでも無いが。

「えぐっ……祐一さん、ひどいですっ」
「いや、栞に色っぽさを感じるとは思わなかったからな」

 途端、今まで泣き顔だった栞が、憤怒の表情に変わった。

「それはどういう意味ですかっ!」
「気にするな、胸の大きさは変わってなかったから」
「気にしますっ!」



 その後。
 なんとか機嫌をとって、栞を保健室に預けてからグラウンドに戻った。



 ………………。
 …………。
 ……。



「祐一、どうしたの? 疲れてるみたいだけど」
「……気にするな」

 戻ってきた俺に名雪が話し掛けるが、まともに返す体力は残っていなかった。

「でも、次リレーだよ? 選手だよね?」
「……ぐはっ」



 実際、俺が変な走り方しかできず、まともに走れなかったのは秘密だ。
 さらに、そのことでクラス連中からフクロにされたのはもっと秘密だ。

 禍福は糾える縄の如し。




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